いえ、そんなことはありません。今、星の世界にのめり込んでいる人でも、初めから双眼鏡や望遠鏡を自在に操って星を見ていたわけではなく、最初は星空を眺めたり、星に関係する本を読む事から始めているものです。 もちろん望遠鏡や双眼鏡があれば、より深くスカイウォッチングを楽しめることは確かですが、最初はとにかく、まずは一度、星空をゆっくりと時間をかけて眺めてみるだけでもいいのです。
そうしているうちに、今まで気付かなかったいろいろなものが見えてきます。星座の名前は知らなくても、目につく星の並び、大きなS字やV字に並ぶ星々などが目にとまるでしょう。スタートはそこからです。
天体写真は難しいと思っている方が多いようですが、決してそんなことはありません。
例えば、空の暗い場所で星が線になって写るようにするだけなら、シャッターを開きっぱなし(バルブまたはタイム)に出来るカメラに、レリーズ(シャッターを開けたままで固定出来るアクセサリー)、それにカメラを固定できる三脚があれば、とりあえず撮影できるのです。周囲からのよけいな光を入りにくくするレンズフードがあるとさらにいいと思います。
星の光は非常にわずかなので、露出中にレンズに懐中電灯をあててしまうと、それだけでその光がフィルムに写り込んでしまいいい写真になりません。注意しましょう。
準備ができたら、やや高感度(ISO400以上)のフィルムを入れ、適当な星座にカメラを向けてください。あとは距離を無限大、絞りを開放にして、20秒以上シャッターを開けっ放しにすれば、それらしい星の写真が写っているはずです。露出時間を長くすればそれだけ暗い星も写りますが、次第に星の像が細長くなる事を覚えておいてください。
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